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プロフィール

ローレライ何某

Author:ローレライ何某
ローレライ何某と申します。
究極のオナニーを求め、日々自慰に耽っています。
オナニーに関して一切妥協はしません。

プレイスタイルは環境利用オナニー法です。
身近にある道具から食物まで全て利用して
快楽(キワミ)へ辿り着くことがモットーです。

ぜひ自分のオナニー方法が世界中の
スタンダードスタイルになればと思っています。
そしていつかは独自のやり方を
「オナニカルメソッド」として発信できればと思っています。

日々のオナニーやエロスに纏わる
日記を綴っていきます。

2021年よりフランス書院様にて伏見京名義で
官能小説を執筆しております。

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オナニカルメソッド
スタイリッシュなオナニーの追究
ダブルスオナニー【前篇】
※ 現在このマガジンの販売は停止されております。
マガジンって何?

お呼ばれオナニー【後篇】
〜前回のあらすじ〜
 中学時代、何某は豪邸住まいの社長跡取りの親友の自宅に招かれて、泊まりがけて遊んでいた。
しかし親友宅のペイチャンネルに目がくらんだ何某は、親友に内緒でVHSを大量に持ち込み録画を試みる。
深夜の居間に忍びこむが、隣にはご両親の寝室、今何某のスリル&アクションが幕を開ける!

 「先に遊んでええよ」ゲームを手渡す何某。まずは餌付けで友人の気持ちを惹きます。
今からリビングが不法占拠されるとは露知らず、彼はゲームに熱中しています。
何某は冷えた廊下の温度を感じながら、足音を殺して居間に迫ります。居間の向かいには廊下越しにふすま一枚隔てて、
ご両親の寝室がありました。緊張の重圧に耐えながら居間の扉を開きます。真っ暗な部屋にビデオデッキの緑色の明かりが浮かんでいます。VHSを挿入するとテープの読込音が不定期に沈黙を破ります。指先を悶えさせて逸る気持ちを抑えますが、なんとか録画モードに切り替わりました。ここまでこれば後は翌朝にVHSを回収に向かうのみ。何某はホッと胸を撫で下ろします。
その緊張の緩みが事態を急変させました。
「少しくらい観たって大丈夫じゃあるまいか…」
不埒な欲望がにわかに沸き上がります。豪邸の60インチTVは悪魔が大口を開くかのようで何某は吸い込まれそうになります。気づけば何某の中で緊急会議が催されていました。穏健派は至急の退去命令を出しますが、急進派の過激な勢いは凄まじくお父さんのミニチュアシアターを占拠してAVを立体的に楽しむというアナーキーな意見まで飛び出す始末。結果、消音であれば少しだけ猶予を与えるという妥協案に落ち着きました。
しかし60インチのテレビから繰り出される女性の裸体はまるで本物がいるかのようでした。あまつさえ地上波で見れない女性の秘部がまろびでています。ほんのり紅潮した恥丘に広がる黒い密林、そして中央に走る紅色の泉は夕日に影を落とすジャングルの秘境のような神秘に包まれていました。しかしこの状況をご両親に目撃されても「NHKのアマゾンの奥地探索記を観てるんだ」と言っても信じてはもらえないでしょう。時間を忘れて見入ってしまった何某。気づけば白を基調とした高級ソファに深く腰をかけてズボンずらし始めているではないですか。先の閣議はどこへやら、何某は果敢にナニガシをシゴいていました。先ほどの手に汗握る緊張感のおかげで、手汗が滑ってローションみたいだ、と独りごちた何某に反省の色はまるでありません。背徳感が何某の興奮を加速させました。
(あとちょっと、あとちょっとでイケる…!)
何某はティッシュ箱を拝借して発射の準備を迎えます。そしてクッと立ち上がり人様のお家で射精を迎えました。野生動物はマーキングして縄張りを拡げるといいますが、今の何某がまさにそれなのでしょう。
雄として充実した気持ちを迎え、冷静な判断力を取り戻した何某は栗の花の香るティッシュを処分しようと立ち上がった、そのときです。

ーギシ…ー

寝室のベッドが軋む音がしました。続く衣擦れの音は大人ひとりが起き上がるその音でした。甲高い耳鳴りが脳に響きます。しかし射精後が幸いして思考は冷静でした。
(今からやることはテレビを消す、リモコンを机に置く、扉を開け階段をかけ上る)一連の動作を頭に叩き込み行動に移りました。「誰かいるのかな」というご両親の声が聞こえます。何某はリモコンをテーブルに置き、扉の引き戸から糸を縫うような想いで身体を抜いて階段に足をかけますが、ガラッという音が廊下に響きました。
(見られたか…!!)
全身を強張らせた何某ですがリビングから聞こえるご両親の声は「誰もいないな、」という一言でした。
安堵して階段を上る何某でしたが、次の瞬間背中に氷を押し込まれたように全身に悪寒が走りました。
何某が握っているのはテーブルに置いたはずのリモコンでした。そして隠蔽工作すべきイカ臭いティッシュはどこにも見当たりません。
そう、そのティッシュはリビングに置き去られ、リビング中を芳醇な香りで包んでいたのです。
不可逆性の現実を前にして、何某は絶望しました。今頃リビングでなされている会話を知る由はありません。悲観するあまに何某の妄想は暴走して、社長の財力があれば精子のDNA鑑定をしてでも犯人を割りだすのではなかろうかとSFチックな不安に苛まれました。そして激しい後悔の念にかられながらも友人の待つ部屋に戻るのでした…。

ー翌朝ー
 ビデオだけでも回収しようと早朝に居間へ向かいました。案の定温かさ残るティッシュはゴミ箱に捨てられていました。察するにご両親が気を利かせてゴミ箱へ処分したのでしょう。宿泊時は毎朝豪盛な朝食が用意されるものの、その日は憂鬱で仕方ありませんでした。
ところがその日の朝食は普段と全く変わらないものでした。ご両親はいつもと変わらぬ微笑みを何某と友人に向けていました。これも恵まれた家庭の懐深さ故なのか、何某は訝しみながらもその日友人と別れました。
しかしその微笑みの真相は後日明らかになりました。

 後日、何某はいつものように友人宅に訪れました。友人とゲームに興じていると彼の勉強机に見慣れない本が置かれていることに気付きました。その表紙には教科書的なタッチで男女の裸体が描かれていました。本の題名は「正しい保健体育」。友人が興味を抱く本とは思えませんでした。何某は「この本って、○○君が読んでる本?」と尋ねました。
すると彼は眉間に皺を寄せながら答えてくれました。
「うん…。この間お母さんがボクの部屋に来て、『○○も男の子なんだから、こういうことは知っておきなさい』って言って置いてったんだ。セイツーとかヒニンとか書いてあって、何でこんな本渡されたのかさっぱりだよ」
何某はこの瞬間全てを悟りました。母君は居間に放置されたティッシュを息子のものと判断されたのでしょう。そして聖母のような慈しみで(○○も、もうこんなお年頃なのね。ちゃんと育ってくれて嬉しい。でも今の子たちは皆早熟だから何かあったら大変だわ。男のコだから責任もあるし…、そうだわ!それとなく性のお勉強ができる本を渡しておこうかしら!)と彼にあの本を手渡したのでしょう。そして友人の無罪純白なパンツの股間部はさぞ入念にこすり洗いされたことでしょう。しかし大変申し訳ありません。それは全て何某の仕業です。

友人とはその後も交流は続きましたが、高校進学を機に疎遠になってしまいました。
風の便りでは弁護士資格を取得して法務の面から、家業を支えているそうです。
あんな事件があったにも関わらず、まっすぐ育った彼の話を聞くと
何某も罪の意識が少しだけ和らぎます。

昨今、ご家庭でVHSを見かけることはすっかりなくなりました。
代わりにDVDやブルーレイがその役割を果たしています。
その一方で、ディスクは一部が汚れれば全体が読み込めなくなりますが、
テープは他が残っていれば再生できるとして重宝される場面も少なくありません。
何某は人間関係もテープのようにあるべきだと思うのです。
人間関係、摩擦があれば小さな傷のひとつやふたつできて当然です。
その傷が理由で人間関係は破棄されるのか、
はたまた傷を「忘れた部分」として再生せずに生きるのか、
どちらが幸せかは一目瞭然です。
願わくば擦り切れてお互い語り尽くすことがなくなるくらい、
同じ時を生きたいものです。

ということで友人も昔のことは水に流してくれないかなー。
撮りためたビデオの半分はあげるのになー。


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